高速フィールドバスEtherCATインタフェース搭載
業界最小のモーションコントローラ「SANMOTION C」を開発
2018年 10月10日
山洋電気株式会社は,高速フィールドバスEtherCATインタフェースを搭載した業界最小のモーションコントローラ「SANMOTION C」を開発しました。
ロボット制御できる高機能タイプと,PTP(Point-to-Point)位置決めに特化した汎用タイプから選択できます。ロボット,搬送装置,半導体製造装置などのモーション制御に最適です。

特長
1. 業界最小コンパクト※1
高さ120mm×幅55mm×奥行110mm。非常にコンパクトなモーションコントローラです。
小型化により省スペース化を実現し,システムコストの低減に貢献します。
2. 柔軟なシステム構築
ロボットや電子カムを制御できるAタイプと,PTP動作に特化したBタイプをラインアップ。
入出力信号の制御と同時に,複雑な多軸モーション制御や,ロボット制御がおこなえます。お客さまの用途に合わせて,柔軟にシステムを構築できます。
3. IoT※2機能搭載
各種周辺機器と接続するため,Ethernet,RS-485,USBなどのインタフェースを標準装備。
EthernetではModbus TCPが使用できます。また,上位通信用のOPC-UA※3にも準拠しており,さまざまな機器とシームレスに接続できます。
また,PCの汎用ブラウザにて,動作状態のモニタリングやプログラム変数の読み書きができるWebサーバ機能を搭載。IoT技術を活用したシステムが簡単に構築できます。
※1 シーケンス,モーション,ロボット制御が1台でできるデジタル入出力内蔵モーションコントローラとの比較。
2018年10月10日現在,当社調べ。
※2 Internet of things: あらゆるモノをネットワークにつなげ,情報交換することにより相互に制御する仕組み。
※3 Object Linking and Embedding for Process Control - Unified Architecture:データを相互運用するための標準規格。
仕様
型番 | SMC100-A | SMC100-B |
---|---|---|
インタフェース | EtherCAT (100 Mbps) マスタ機能 | |
Ethernet (10 / 100 / 1000 Mbps) プロトコル(Modbus TCP, OPC-UA) | ||
RS-485 (9600 kbps~115200 kbps) | ||
USB 2.0 (メモリストレージ用) | ||
デジタル入出力 | デジタル入力16点 DC24 V プラスコモン / マイナスコモン入力 デジタル出力 8点 DC24 V, 0.5 A シンク出力 |
|
入力電源 | DC24 V (DC19.2 V ~ DC30 V), 0.8 A | |
消費電力 | 19.2 W | |
冷却方式 | 自然空冷 | |
外形寸法 | 高さ120 mm×幅55 mm×奥行110 mm | |
質量 | 300 g | |
最大制御軸数 | 8 | |
制御機能 | シーケンス制御 モーション制御 (電子カム・ギア,直線補間,円弧補間)ロボット制御 (直交,スカラ,パラレルリンク機構の制御) |
シーケンス制御 モーション制御 (PTP制御) |
制御言語 | 国際標準規格(IEC 61131-3)に準拠したプログラミング言語 G-Code (SMC100-Aの場合) |
カタログデータ
用途
ロボット,搬送装置,半導体製造装置など
受注開始日
2018年10月24日
価格
オープンプライス
リリースに記載されている内容はすべて,2018年10月10日現在の実績です。
「SANMOTION」は山洋電気株式会社の登録商標です。