生産設備の安定稼動に貢献する
Modbus仕様 「LANインタフェースカード」を発売
2019年8月20日
山洋電気株式会社は,無停電電源装置(UPS)のオプション「LANインタフェースカード」に,業界標準の通信規定Modbus※1を追加しました。
生産設備とUPSがシームレスにつながることで,生産設備の安定稼動に貢献します。

Modbus TCP通信機能搭載モデル

Modbus TCP/RTU通信機能搭載モデル
特長
1. 生産設備の安定稼動に貢献(Modbusスレーブ通信機能)
PLCや監視制御システムなどのModbusマスタから,UPSの状態を監視できます。
システム全体の電源状況が一元管理できるため,生産設備の安定稼動に貢献します。
2. UPSによる監視機能(Modbusマスタ通信機能:業界初※2)
UPSがModbusマスタとなり,Modbus対応のセンサ・計測器・I/OモジュールなどのModbusスレーブの状態を監視できます。異常の発生を管理者にメール通知できます。
3. 生産設備への簡単接続
多くの産業機器に採用されている「Modbus RTU※3」とインターネット通信規定を用いた「Modbus TCP※4」が使用できるので,お客さまのModbus機器と簡単に接続できます。
4. 情報機器への接続にも最適
既存の「LANインタフェースカード」と上位互換のため,情報機器にも接続できます。
さらに,仮想化OSやHCI※5などの仮想化基盤をシャットダウンする機能もあります。
※1 Modbus:産業機器間でデータをやり取りするために,標準的に利用されている通信規定。
※2 2019年8月20日現在。当社調べ。
※3 Modbus RTU:Modbusの主流の通信モード。主にRS-485を通じてデータ通信できる。
※4 Modbus TCP:Modbusをインターネットの通信規定であるTCP/IPに拡張した仕様。
※5 HCI(Hyper-Converged Infrastructure):サーバやストレージなどの機能を統合した仮想化基盤。
仕様
機能 |
・ コンピュータの自動シャットダウン(マルチプラットフォーム対応) ・ 電源冗長化コンピュータのシャットダウン ・ 復電時のコンピュータ自動起動 ・ スケジュール運転 ・ UPSの状態表示(Webブラウザ,SSHまたはTelnet対応) ・ SNMPエージェント(RFC1628,JEMA-MIB,山洋電気プライベートMIB) ・ E-Mail送信/受信 ・ NTP(Network Time Protocol)対応 ・ 設定値ダウンロード/アップロード ・ テスト機能(スクリプト実行,E-Mail送信,SNMPトラップ送信,シャットダウン) ・ syslogサーバへのイベント通知 ・ 測定値のしきい値監視機能 ・ 統計グラフ表示 ・ Modbusマスタ機能/スレーブ機能 ・ UPS/Modbus計測値の収集データ保存 ※IPv4,IPv6アドレスのデュアルスタックで動作できます。 ※登録装置はホスト名,またはIPv4,IPv6いずれかのアドレスで登録できます。 |
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対応プロトコル | TCP/IP, UDP, DHCP, SNMP (v1, v2c, v3), HTTP, HTTPs, Telnet, SSH, FTP, FTPs, SMTP (over SSL/TLS), POP3 (over SSL/TLS), APOP, NTP, Modbus RTU, Modbus TCP |
消費電力 | 2.1W以下 |
外形寸法 | W105×D125×H23.5mm |
カタログデータ
発売予定日
2019年9月1日
価格
オープンプライス
リリースに記載されている内容はすべて,2019年8月20日現在の実績です。
「SANUPS」は山洋電気株式会社の登録商標です。