装置を遠隔で監視・メンテナンスできる
IoT機能を持ったモーションコントローラ「SANMOTION C」を開発
2023年7月25日
山洋電気株式会社は、遠隔地から装置の監視やメンテナンスができるモーションコントローラ「SANMOTION C S200」を開発・発売しました。
モータを制御すると同時に、装置の状態をリアルタイムに監視できます。さまざまなロボットや生産設備の生産性や品質の向上に貢献します。
ロボットや電子カムを制御できる高機能なタイプと、PTP動作※に特化したタイプをラインアップしました。
入出力信号の制御と同時に、複雑なモーション制御や、ロボット制御がおこなえます。
特長
1. 小型
高速フィールドバスEtherCATインタフェースを搭載した小型のモーションコントローラです。
2. 装置の稼働データを収集し、生産性を向上
サーボシステムの稼働状況や各種センサ情報などをコントローラがリアルタイムに収集し、保存できます。また、Webカメラをコントローラに接続することで現場の画像情報を簡単に取得できます。
保存したデータを活用することにより、装置の生産性向上に貢献します。
装置を遠隔監視・操作することができるため、農業・水産業などの自動化にも活用できます。
3. システムのメンテナンス性向上
装置の異常時には、Eメールで通知します。また、遠隔地からコントローラにアクセスし、エラーや装置の状況を確認したり、プログラム変更などができます。装置の停止時間の最小化や、メンテナンス費用の削減に貢献します。
※ 開始位置から目的の位置まで移動する動作(Point To Point)。途中経路を問わない簡単な制御に用いられる。
仕様
型番 | SMC200-A | SMC200-B |
---|---|---|
インタフェース | EtherCAT (100 Mbps) マスタ機能(FoE対応) | |
Ethernet (10 / 100 / 1000 Mbps) プロトコル(Modbus TCP、OPC UA、Ethernet/IP) |
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RS-485 (9600 bps~115200 bps) | ||
1-wire | ||
MicroSD(データ保存用:最大32GB) | ||
USB 2.0 (メモリストレージ用) | ||
デジタル入出力 | デジタル入力16点 DC24 V プラスコモン / マイナスコモン入力 デジタル出力 8点 DC24 V、0.5 A シンク出力 アナログ出力 2点 4mA~20mA 電流出力 |
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入力電源 | DC24 V (DC19.2 V ~ DC30 V)、0.9 A | |
消費電力 | 19.2 W | |
冷却方式 | 自然空冷 | |
外形寸法 | 高さ120 mm×幅55 mm×奥行110 mm | |
質量 | 300 g | |
最大制御軸数 | 8 | |
制御機能 | シーケンス制御 モーション制御 (電子カム・ギヤ、直線補間、円弧補間) ロボット制御:CNC機能使用 (直交、スカラ、パラレルリンク機構の制御) |
シーケンス制御 モーション制御 (PTP制御) |
制御言語 | 国際標準規格(IEC 61131-3)に準拠したプログラミング言語 G-Code (SMC200-Aのみ) |
カタログデータ
用途
ロボット、搬送装置、工場の生産設備、農業・水産業などの自動化設備など
受注開始日
2023年8月1日
価格
オープンプライス
リリースに記載されている内容はすべて、2023年7月25日現在の実績です。
「SANMOTION」は山洋電気株式会社の登録商標です。