「強く」て「やさしい」 サーボシステム「SANMOTION G」
新たなラインアップを開発
2024年2月29日
山洋電気株式会社は、高性能、小型・軽量、省エネルギー化を実現したサーボシステム「SANMOTION G」のラインアップを拡充し、定格出力1.8 ~5 kWのサーボモータと、アンプ容量75 A・100 A・150 Aのサーボアンプを開発しました。ロボット、工作機械、半導体製造装置、食品機械、医療機器などに最適です。
特長
《強さ》
1. 進化したサーボ性能
装置を高速かつ高精度に力強く制御できるので、装置の生産性と加工品質の向上に貢献します。当社従来品※1と比べて、以下のサーボ性能の向上を図りました。
- 速度周波数応答※2:1.4 倍
- 位置決め整定時間:1/3
- 速度のオーバーシュート:1/2
- 高速域の出力拡大:1.15 倍(低慣性)
- エンコーダ分解能:16 倍 (27 bit、バッテリレス)
2. 信頼性とメンテナンス性の向上
電源状態と通信品質の監視や、保持ブレーキ寿命の予測、電子部品の故障予防など、安心・安全にご使用いただくための機能を充実しました。
また、パワーデバイスの異常診断や電源電圧低下など、異常の原因を識別し表示します。
機械装置の信頼性とメンテナンス性が向上します。
3. さまざまな環境で使える
耐振動性能は、サーボモータは当社従来比※1で2倍、サーボアンプは20%向上しました。
サーボアンプの使用温度範囲は約5%拡大し、0~+60℃です。
標高2,000 mの高地でも使用できます。
耐環境性能が向上したため、さまざまな地域と環境でご使用いただけます。
《やさしさ》
1. 小型で軽量、省エネルギーでSDGsに貢献
当社従来品※1と比べて、モータ質量を最大14%、アンプ質量を最大19%低減するとともに、モータ全長を最大16%短縮しました。
また、モータのエネルギー損失を最大29%、アンプのエネルギー損失を最大16%低減しました。
機械装置を小型・軽量にでき、省エネルギーですので、SDGsに大きく貢献します。
2. 簡単で使いやすい
- 機械の周波数特性を高精度に計測し、最適なサーボパラメータに自動調整できます。
- サーボモータは、当社従来品※1との取り付け互換性※3があるため、置換えが容易です。
- リニアサーボモータの起動時に、ホールセンサなしでも正確な位置を検出できます。
モータの動きが小さく、静かで、振動が少ない立ち上げが可能です。
※1:当社従来品サーボシステム「SANMOTION R」との比較。
※2:速度指令に対するモータの応答性を示し、数値が高いほど制御性能が高く追従性が良いことを示します。
※3:サーボアンプは、取り付け互換用のオプション板金を準備。
基本仕様
サーボモータ
慣性 | フランジサイズ | 定格出力 | 組合せアンプ容量 |
---|---|---|---|
低慣性 | □100 mm | 2 kW | 50 A、75 A |
□100 mm | 2.5 kW | 50 A、75 A | |
□130 mm | 3 kW | 75 A、100 A | |
□130 mm | 4 kW | 100 A、150 A | |
□130 mm | 5 kW | 100 A、150 A | |
中慣性 | □130 mm | 1.8 kW | 50 A、75 A |
□130 mm | 2 kW | 50 A、75 A | |
□130 mm | 3 kW | 75 A、100 A |
サーボアンプ
容量 | 75 A | 100 A | 150 A |
---|---|---|---|
最大適用モータ | 3.5 kW | 5 kW | 7 kW |
主回路電源 | 三相:AC 200~240 V (+10%, -15%) | ||
制御回路電源 | AC 200~240 V (+10%, -15%) | ||
インタフェース仕様 | EtherCAT、アナログ/パルス |
カタログデータ
用途
ロボット、工作機械、半導体製造装置、食品機械、医療機器など
価格
オープンプライス
受注開始日
2024年4月1日
リリースに記載されている内容はすべて、2024年2月29日現在の実績です。
2024年3月11日に、特長1 の内容を変更しました。
2024年7月11日に、仕様表の一部を変更しました。
「SANMOTION」は山洋電気株式会社の登録商標です。
製品画像はイメージです。合成処理やCGを使用している場合があります。